― 宇宙船の傍 ―
おやおや。
『わからない』ではなく、『わかりたくない』んじゃないか?
……理解してしまえば、己が非を否定する事が出来なくなる。
自己正当化ができなくなる事を、きみたちは畏れる傾向にあるからねぇ。
[子供じみた物言い>>187に、く、と低い笑みが零れる。
微か届いた言の葉に、真紅が瞬くは一刹那]
……まあ、知らぬというならば、それでもいいさ。
だが、我らはきみたちがこの地に満ちるより先に、天に在った。
それは変わらぬ事実だ。
古い物語とやらにも、俺たちは語られているのだろう?
それでもなお、知らぬを盾に拒むというならば、無知の罪を問う……というのは、まあ。
俺の仕事じゃないんで、他に任せるとするが。
[その辺りはどうでもいい、と言わんばかりに軽く言い放ち]