「戯言も大概にしろ。
アレが親友などと、二度と口にするな。
良いか、私は家のためにアレを追い出したのだ。
あんなのが家に居たら、よからぬ噂が立ってしまう」
そんなこと…!
「私は将来ラヴァンディエを負う者だ。
家のことを考えるのは当然のこと。
不安要素は先に潰してしまうに限る」
[言い募れども、兄は聞く耳を持たず。
幼少から叩き込まれてきた教育と兄の性格が相まって、今回のことを引き起こしてしまったようだった。
兄の説得も出来ず、アリーセを引き戻す力も無い私は、結局泣き崩れるしかなく。
それからしばらくは部屋に閉じ篭って泣き続ける日々が続いた]