セルウィン。
[セルウィンは、青い花にする。
ノボタン、そしてアメリカンブルーを使って、輪上に編み上げてリースにした。
つる状に伸びる茎先に冴えたアメリカンブルー青色が目に楽しいように、葉と一緒に編み込みながらぐるりと巻いて。
朝顔を小さくしたかのような花の隙間にそっと、紫色のノボタンを差し込んでゆく。
優しく、明るく、放っておけないような雰囲気をもつ子だった。
数度しか話していないのに、にこりと笑う顔が目に浮かぶようで……。
決して太陽のような輝かしさではなかったけれど、ノボタンのような「謙虚な輝き」
そしてアメリカンブルーのような「あふれる思い」をかみしめながら、パチンと最後のつるを切ったのだった。]