特攻隊長 ゲオルグ

　俺にはあそこしか居場所がねえからな
　そういうあんたは、こんなところにいたのか
　いきなりいなくなったから心配したぞ


[未だ慕ってくれているなら都合がいい。
あの時の続きを。懐かせて、絆を、希望を。
何もかもを壊してやろう。
真の意図を隠し、甘い甘い毒を流し込もうと言葉を繰る。
副艦長になった、という言葉には>>315]


　そうか　よかったじゃないか
　クソ……じゃない、ジジイもきっと喜ぶぞ


[心から嬉しそうな演技。
あの頃の《××》を感じることもなければ>>3:47、彼女の嫉妬めいた羨望>>3:311にも気付かない。
見せ掛けでも『父親』だと呼ばなくなった男にわかるのは、壊すための絆と縁だけ。
もし今、クソジジイとあったなら、堕ちてしまったことを哀しむ顔を見て嗤うのだろう。
父親として憧れたあの頃のことなど関係ない。男にとって、今や“彼”はただの老いぼれた破壊対象。
同じように、破顔したと教えれば喜んだエレン>>3:311も同じ対象。
兄のように慕ってくれたと知っていれば>>3:315、その時食らえたかもしれないが。

もはやただの仮定の話でしかない。]