― 後日 ―
アヴァンサル教官!
お願い、決めました。
[落ち着きのない浅緑の子を宥め抱えながら、背筋を伸ばしてご褒美を約束してくれた教官を見上げる]
教官がしてきた旅のお話が聞きたいです。
私、ここに来るまでどちらかというと籠りがちで。
でもこの子、他の子達と比べても好奇心旺盛というか。とにかく色んなものを見聞きしたがるので。
成長したら、旅に出るのも選択肢の一つに入ってくるかなと思って、それで。
[ここ数日考えていたことをそのまま喋る。
少し焦りのようなものもあるかもしれない。性格的に、知るべきことを知らないと思うとそうなりやすいのは、教官達にも気づかれてはいるだろう]