とはいえ、学校の上層部には説明しないとならないだろうし。
一応……っていうとなんだけど、そちらへ証明するためのものは渡しておくよ。
……カレル、ちょっと来て。
[片手を白銀の背に当てつつ、空いた方の手で手招いて]
きみに、これを渡しておく……剣と誓いを受け取った印として、ね。
[言いつつ、白銀の背に当てていた手を離して差し出す。
そこにあるのは、白銀の竜鱗が一片]
王都の聖宝神官長なら、これがヴァイスの鱗だって証明できるから。
[自分たちとの邂逅が事実であった事の証は転じて、今回の出来事が事実であり、安定が揺れている事を聖王国の上層部に知らせる意味もあるのだが、そこまでは口にせず]