思えば、女神につかえるためにこの世界にくるんじゃなくて、ジルを支えるためにここにくる。といったのが、無自覚に素直だったのかもしれない、な。[自分を押し殺すことが得意だった自分が、そんな素直を発揮していたのかと思うと、無性に照れながら、そっとジルの――月長石の指輪をはめている左手をとる。愛してるの言葉の変わりの口づけを、自分の思いに抗っていく誓いのように、そっと、ジルの左手の甲に口づけをした*]