[リエヴルが聞こえた咆哮は、アルビンにも届いた。ここには猛獣までいるのかとギョッとする。あの血親ならやりかねない……と思うが、同時に、出迎えてくれたあの紅榴候らしくはないと思う。……数語かわしただけなので、読み違いかもしれないが]……俺も、行きます。[悩んだ末に、そう答えた。リエヴルの後を足早に着いて行く。リエヴルにつき従っているように見える剣には、不思議そうな視線を向けたが、必要ならば彼が言うだろうと口にはしなかった]