[凍ってしまった床の上、何かに遮られたかのように氷のない場所>>182そこに何かがあるのは、想像に易いこと。そして、もう一人。走ってくる軍服の魔女>>182]雪女の怪――雪埋子[突き出された人形の手先から無数の結晶。それは、廊下にいる者へ無作為にむけられたものでありまして。触れてしまえば、たちまち重量の倍増が始まるほどには、威力は高く、結晶に身を隠すようにして、医務室のなかへ、まっすぐ放たれた氷槍は、99素数、あたらずそれ以外、傀儡のかたを貫きます。]