─ グローセンハンク大阪本社 ─
[ ……やがて本社が見えてきた。
驚くことに、もうずいぶん夜も更けているのに、
明りがあちこち灯っている。 ]
どうしたんだろう?
『 ……いやー、ちょっと出発の時にね。 』
き み か!
[ 見れば、ドックのシャッターに大穴が開いている。
中からぶち破られたとでもいうような。 ]
……整備班が開けてくれるのも待てなかったの?
今月の僕のお給料出るかな……。
[ 頭を抱えながら、通信を飛ばす。
誘導係がライトを振り、こちらへ着地しろと教えてくれた。 ]