人狼物語−薔薇の下国

557 天虹輪舞 ―黝簾王国探索行―


煌天の騎竜師 アイリ

 『……なんでもなにもなくてね。
  この先の空間が不安定になってるから、誰も通すわけには行かない。
  それだけ』

 それだけって……そう言われて、はいそうですか、って帰れるわけない!

 『うん、そうだろうけど、こっちも譲れないわけで……』

[淡々と告げた後、妖白狼が咆哮する。
ゆらり、空間が揺らぎ、影のようなものが滲み出た]

 これ、は……さっきのと、ちょっと違う?

[影である事に変わりはないようだが、姿かたちがさっきと違う。
二足歩行の小鬼のようなそれらは、きいい、と甲高い声を上げた]

(191) 2022/02/13(Sun) 00:25:28

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