[そうして修行を重ね、幾らかの月日が過ぎた頃]
師匠は変わった武器を使うよね。
[ふとそんな風に問うたことがあった。
棒術に動きとしては近くとも、彼の得物の形状は旗とでも言うべきものだ。
自分の武器として同じものは選ばなかったけれど、興味はあった]
これって、何か仕掛けがあるの?
[自分を助けてくれたあの日>>0:38、武器格闘だけでない何らかの事象が生じていたことには気が付いていた。
あるいは師の持つ術の力によるものであっただろうか]
[好奇心のまま口にしたけれど、領分を越えた質問であったと感じたなら、それ以上の追及はしない。
それは互いの暗黙のルールに反することだったから*]