[ だが、いつまでも睨み合っているわけにはいかない。出発前に指示されたとおり、より散会しながら手に投網や縄をもって囲もうとする。幾人かは、自らを奮い立たせるため、手にした武器と盾を打ち鳴らしてみせた。その音が伝播してゆく。まさに獣を相手にする巻狩りの様相を呈し始めていた。*]