[準備を整えてラバル卿を迎えた後は、緊急の呼び出しにもすぐに応じられるように、応接間の外、扉の前で待機する。
お相手は王宮で見た事あるような、ないような。
所詮、末端の士官がほとんど関わる事のない御仁だが]
……さっきのアレ、……?
[ラバル卿が応接室に通された時、一瞬だけ胸のポケットあたりがうごめいたような、ないような。>>125
目の錯覚かしら。確かめる間もなく、扉は閉ざされてしまったけれど]
まぁ、何にせよ。
[どのような会話が交わされているかは不明だが、この婚姻、果たしてまとまるのだろうか。結婚をすれば新居を別に構える事になるだろうし、子を宿したとなれば、出産までしばらく休みに入る事も想定される。
そうすれば、総督が要塞を空けている時間も増えて、こちらとしては好都合なのだけれども。*]