―教会 礼拝堂→処置室―
>>177 リヒャルト
[混乱したままに『どうするか』という問いに頷くと、相手にもまた早い方がと頷かれた。
今回のことが解決すれば詠唱によって治してもらうことができる、ということはすっかり忘れて身を任せることにした。ちなみに下着は黒レースである。
奥へと案内する相手の後ろについて処置室へと向かった。
一度だけ訪れたことのある場所。以前解呪してもらった部屋に再びいくのだと思うと、自然と頬が熱くなり緊張で体が固くなる。
前を行く相手の尻尾はすでに張り詰めていたのだろうか。
相手の後ろ姿を見れば耳だけでなく尻尾も見える。
緊張で固くなる気持ちをほぐそうと目の前のふさふさした尻尾の根本を軽く握ってするっと一撫でしようとした。
部屋につき、ベッドを示唆され鼓動が強く早く脈打つ。
深呼吸をひとつしてどうにか落ち着かせようとしながら頷いた。]
………………あの、これでよろしいですか?
[靴を履いたまま(これもパステルピンクのローヒールの靴で脱げなかった)ベッドに上がり、両足を閉じてまっすぐに伸ばして横たわった。
両手は薄い胸の上でステッキを持ちながら組み強く握っていた。]