人狼物語−薔薇の下国

389 ルー・ガルー戦記 8 〜海峡攻防戦〜


モルトガット皇帝  アレク トール

[代将に抜擢されたロー・シェンを襲ったわずかな自失は、己の才に自信がないゆえではなく、出自を意識するせいだと感じる。

 かつて帝国と砲撃を交えた国の兵であった男。
 その後、帝国の兵となることを選び、幾度となく波間に身を投じてきた男。
 変節という言葉は、この男には似合わない。
 ただ、ひたむきにまっすぐなのだ。

潮に灼けた体躯をもつ男は、覚悟の定まった眼差しで進み出た。
新しい徽章をその身に受けるべく。

その唇が伝えた言葉に、アレクトールは揺るぎない視線を返す。]


 その信に応えるのが、皇帝おれの使命だ。
 

(191) 2015/11/03(Tue) 17:25:04

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