― 回想:王都陥落から半月ほど後、王城 ―
[返答としては若干遠回しな表現>>34に、エトヴァルトの余裕を見たのか。
クレステッドは、まずは安心したように頷いた。
そうして、エトヴァルトの、何か言いたげな視線を真っ直ぐに受け止めて]
エトヴァルトか……ふむ。よし、覚えたぞ。[と、自分の思い違い>>30を訂正しつつ]
……驚かせてしまったか。いや、すまない。君は昔の私に少し似ている気がしてな。
[クレステッドにしては随分と軽い口調でそう言い置いて。]
……と言われても困るだろうから。幽霊の昔話に少し付き合ってもらっても構わないかな?
[エトヴァルトが承諾するならば、クレステッドは「昔話」を始める。
大っぴらに話して回っているわけでもないが、別に隠すつもりもない、そんな話を]