…見事に何もありませんね。
この季節では仕方ありませんが。
[畑のあった場所をちらりと見て、そうつぶやく。
職業柄、家庭菜園と呼ばれる規模のものであっても、畑の様子は気になる。
ましてやそれが1年前、神父から相談を受け、自分が世話したものとなるとなおさらだ。]
また、ハーブを植えますか?
土を育てる意味で、別のものを植えてみるのも手かと思いますが。
[“何もない”というのはしっかりと手入れが行き届いている証拠でもある。
そうでなければ雑草が生い茂り、知らない者が見ればそこに畑があったことすらわからないだろう。
彼なら少々手間のかかるものを植えても育てられそうだ。
実際、以前試しに味見させてもらったハーブの出来栄えはなかなかのものだった。
ジムゾンがフリーデルやニコラスのことを考えて花を植える方が良いのでは>>122>>123などと考えていることなど知る由もないが、そう提案した。]