──…、ええ。騎兵であれば。[実際にそれを兵として入れた場合の運用は可能かを問われ、一度唇を閉ざしてからこう返した。ディークが率いる竜騎兵は、軽装騎兵として数えられる。だからと返した無難な回答は、予想通りといった頷きで迎えられた]…。は。ではそのように。[命は命。故に命を受けた男の内心は語られることがない。合流予定と地図に示された地点に視線を落とし、淡と指示に頷き敬礼をあとに残した。示されたのは海辺に程近い、南のかつての町外れ。そこに何が待つかを、今は知らず───*]