(恩恵……)[一瞬だけ目を閉じたけども。 迷うことはない。 彼女の体温を感じながら、少年は目を開き、契約者たちを見た。](なら、いなくなってしまう誰かを、忘れてしまわないように。 その証を、見届けられるように。) (*……彼女の様に。*)