― 海精軍拠点:翌日夜・天幕 ―[>>171呼ばれた名には、未だ答える事ができず。>>172穏やかに返る声に頷けば。>>173今までを語る声を、静かに聞いていた。] ……本家が、そんな事を……。[けれども。>>174>>175生きる途を聴き、その瞳を見つめ。] ――――……そう、か。[宿る真っ直ぐな意志に。そっと、瞬いた。その口調は、貴族の子女ではなく、軍人としての物。]