[今は、凍らされるわけにはいかない。>>185
避けようとすれば、炎が揺れる。
安定させなければ、炎が、生まれない。
相手から離れるように飛び退き、避けながらジェムを3個、手の甲に当てる。
――ただ。]
――アハハッ。
[彼と会った時、なんとなく、なんとなく。
わからないけれど、兄さんは、もう、いないんじゃないかと、思って。>>44
恨みはしないけれど。
ナニカガ、ヒトツ、壊レタヨウナ気ガ、シタ。
刀を、鞘から抜いて。
赤く揺らめく炎の蝶を何匹も、何百匹も彼に向かわせる。
燃やせなくてもいい、時間稼ぎ、なのだから。
彼は、どうするだろうか。*]