『……我らが神域に生きるもの』
『……此度の件は、我が眷属内の諍いより始まった』
『……それに敗れし眷属はこの地まで流れ、異なる地の気を取り込み、それに酔い痴れた』
[確保できた呼吸に文字通り一息ついている所に響くのは、厳かな声]
……それって、結局、龍族のいざこざに俺らが巻き込まれただけ、って言わない?
[ざっくり切りこんだものの、答えはなかったが。
その沈黙は、肯定としか思えなかった]
ま、落ち着いたんなら、いいけど。
……んで、とりあえず、鎮まった、って事でいいんだよ、ね?
『……狂いし我が眷属は、あるべき領域へ』
『……されど、過剰なる力、ありし場へ戻すは能わぬ』
[淡々と、声は語る。
その物言いに、なんかすごく、嫌な予感が過った]