ええ、この船の人狼は、知能犯でしょうね。
人狼とはいえ、普段は普通の人とほぼ変わりませんから。
見た目や言動の様子からは、分からないこともあるでしょうし、
間抜けなミスも、そうそう しないでしょうね。
[兄のソールが、そうだったように。]
でもね……破壊の衝動に支配されている時は、ちがう。
殺した獲物の血に気づける理性や余裕が吹き飛んでも
不思議はないと思うんですよ…?
[現に、今。マーティンは自分に指摘されて初めて、
服の血痕に気づいたように見えた>>148.
通常の精神状態なら、普通は血がついた時に気づけるだろう。
気づけなかったのは…
彼の精神状態が、普通ではなかったからでは?
アリーセの死の象徴への無意識の忌避感からとは、思いもよらず。]