[ライナーと2人で身を伏せ、射撃をやり過ごしていた時、2人の間を何かが転がってきて、階段の下へと落ちていこうとする。手榴弾、と認識した時点で脳裏によぎったのは、このまま下に落とすと全滅する、というただ一点のみ。かろうじて出来たのは手を伸ばして手榴弾をキャッチし、被害を最小限にするためにそれを身体の下に抱え込む事だった。そしてボン、という音がジャンの腹部のあたりから聞こえ、身体がビクンと震えた]