[声が届いたらしく、大袈裟な反応を見せるジムゾン>>174をちらりと愉快げに眺める男であったけれど、目の向く先は直ぐに倉庫の奥へと転がされたゲルトへと。
存外残る部位は多く、ある程度判別出来る状態ではあったものの、無造作にその身へ穿たれた穴はそれが疾うに生命を無くしたものであると訴えていた。]
可哀想…?そう、だなァ。
[眉を潜めて曰う言葉へはつい鸚鵡返しに返して。
窺う様に、その顔へと視線を滑らせる。]
あんた…本当にそう、思ってんのかい?
[問うのは、淡々と。
続ける言葉は偶然耳にした一言。]
……赤い聲は、まだ聴こえない?
[こてりと、首を傾けた。]**