[結局、着付け事態は手順を知る同僚に任せ、わたしは髪結いや化粧を施すことにした。慣れぬドレスを身にまとい気恥ずかしそうな様子は、普段の厳しさや角が取れて、どこかあどけなさのある淑女のよう。鉄の女と噂されてる上官だけど、このような一面があるのだな、と思わずほっこりとしてしまう。何かと問うてくる声に、わたしは笑みを交えつつ、同じ言葉を重ねて伝える] とてもよくお似合いですよ。 大変美しゅうございます。