――…、[呟けば、こちらを見ているシモンに気付く。何やらぼうっとしていたようにも見えたけれど、考え事でもしていたのだろうか。] …ああ。 俺のものじゃねえし、好きに読めばいいんじゃねえかな。[もう俺は読み終わったところだし、と付け加えれば、本を読みたい>>186という言葉への答えにはなったか。何となく、居心地が悪くなって、もぞもぞと手の指を動かしたのだった。]