人狼物語−薔薇の下国

497 堕天の服従試験


蒼眼の天使 カレル


[ 瑞々しい花弁が彩られ露を落とし
 蜜の香りを風に運ばせる。
 花に接していたせいか、耳裏にも
 染み付いた花の気配が漂う中。

 夜を知らず朝だけを知る声が止む。
 大人しく耳を欹て聞き入っていた男に
 贈る祝福を天使は考えていた。

 何が良いだろう、と。
 暢気に悠長に毒牙が迫る>>171 ]

  ――――…………え?

[ 跳ねるのは何処か。
 仮初めの躰に芽吹くものなぞありやしないのに。
 強張った指が一瞬だけ彼に触れて―― ]

(190) 2018/03/19(Mon) 22:52:57

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