人狼物語−薔薇の下国

144 クルースニク、襲来!


騎士 ジークムント

―回想/教会の尖塔―

[――ひとりきりの淋しさが野茨の主を呼ぶ。
冴えわたる夜空に浮かぶ月が繋いだ奇跡か。

仄暗い部屋には一つきりの窓と一つきりの扉。
窓から射し込む優しい月明かりだけが頼りとなる空間。

初めての邂逅は幽閉に近い生活を送っていたその時まで遡る。

眠れぬ夜に寝台に座る子供は物憂げな吐息を零した。
ひとりにも慣れたと思っていたはずなのに
夜になれば心の幼さが淋しさを思い出させる。]


 叶うなら、誰か――。


[傍にいて欲しい。
そんな思いをもって声が紡がれる。]

(190) 2014/02/17(Mon) 21:18:57

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