[上空から矢のように飛びきたったナールは、ばさりと羽音を立てて人間とドワーフの集団よりやや南に着地した。真下にいた不運なゴブリンを爪で払いながら、翼を畳み身体を揺らす。] 聞け。[ナールの背に跨る魔王が声を上げれば、周辺にひしめく亜人たちが一斉に注目した。]