[その活動のさなか、互いに噛みあう形で停船している二隻の巡洋艦を見る。うちの一隻が巡洋艦ヘイゼルであるとわかると、わずかに顔色を変えた。出立前、ウルズ・アイグルの乗艦と確認した艦だ。戦いが終われば会いに行こうと思っていたのだが。発光信号での遣り取りを交わし、状況を確認して、さらに目を瞠る。ウェルシュ・ストンプ侯が水雷母艦アストラにてロー・シェン・リーミン代将と会見中、との情報は、幾分理解をはみ出した。]