─ 本部付近 ─
[バルタザールに問いかけたのは
照れ隠し半分、もう半分は幼い頃の名で呼ばれることのむず痒さからだったけれど。
彼の返事>>175は、よりむず痒い、というか気恥ずかしくもあり嬉しくもあるものだった。
いつかの夜、鍛錬場で初めて会った時のことを引き合いに出され
舞台の上の私と、今こうしている私の両方を尊重しようと考えてくれた結果だと伝わったから]
…ううん、
だめじゃ、ないわ。
ありがとう。
[筋肉を褒められていた時とはまた違う困惑に、
挙動不審に見えてないかしらと思いながらお礼を言った後]