『霊王のいとし子にして、『虚無の楔』たる者の名において。 『深淵の揺りかご』に再びの封を施す。 すべては眠りの帳の内、四界封護のその内へ。 すべての客人《まれびと》たちは、あるべき場所へ。』[歌うような詠唱に伴い、薔薇色の煌きが周囲を包み込んでいく。それが視界を埋め尽くした直後、ふわり、どこかへと運ばれるような感覚が場にいる全員を包み込んだ] ……おやすみ。[転移の直前、零れ落ちたのは小さな呟き]