人狼物語−薔薇の下国

383 【SF人狼騒動RP村】 Sleeping Silver  Sheep  〜 猫と兎も 勘定に入れません 〜


音楽家 トール

 カークを追ってメイン・サロンから出て行った姿が……僕がベルを見た最後の姿です。
 その端末は知りません。僕のではない。

[ダーフィトの質問に答え、置かれた通信機を見てそう言う。
誰のだろうと周囲を見渡すと、「僕のものです。」と彼女の声>>176

それを聞き、一瞬訝しむ。
彼女が人狼ではないかということ……ではなく、何故彼女のものがそこにあるのかということに。

ノトカーに尋ねる声色に、嘘はなかった。
他の人には分からずとも、怯え、震え、が確かに存在していて。

(もしかして……犯人に仕立てられている?)
凛とした顔で、明日まで待ってほしいというその声に、変わらず震えがあることを聞き取ったが、それ以上に大きな決意が秘められているのを感じ取る。
もし本当にそうであるなら……この犯人、『人狼』はあきらかに自覚があるのではないか。
自身の痕跡を残さず、仕掛けまで用いる……大胆にも、巧妙に。

(……衝動的に行ったものではない。)

そう思い立った途端、ざぁっと血の気が引く音がした。**]

(189) 2015/10/15(Thu) 11:52:39

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