[暫くやり取りを眺めていたが、体調を気遣う中尉を振り切り准尉は外へ出て行った。>>175>>179
一体どこまで真面目なのだろうと思いながらも、どこかで倒れやしないか心配になった。
思えば船で逢った時から彼女は無理のし過ぎで倒れるのではないかと抱いていた懸念だったが、現実味を帯びてくる。
しかし上官ですら止められないのだ、自分には尚更無理だろうと考えながら背中を見送った後、食堂から出てきたカークに気づく。>>185]
ああ、食堂にいたんですか。
俺も今帰ったとこなので、お気になさらず。
[そう言うと、手に持っていた手帳を差し出す。]
はい、これ。お探しのものです。