ありがとう 美味しいわ …貴方の故郷の味、かしら?[ 暖かい優しい味が疲れた身体に沁みるようで。誰かの為ではない私の為。その事が何故か無性に嬉しくて視界が一瞬だけぼやけるのだけれど、ふるりと髪を揺らして振り払うと、お礼を言いつつノーラの方をニコリと見上げたスープに使われた星蕪は見慣れないもの。星蕪はノーラの故郷、確かマーゼリーにあると聞いた事があったから見てみたいなぁなんてぼんやり思いながら ]*