……いい?形状をよく見るのよ。
大きい頭部、小さい目、巨大な牙。
足ではなさそうな、長い何かの部位(鼻だということが分からない)
頭部の両側で大きくはためく…あれは、耳?
[まだ負傷していない兵士たちを集めて、対象が気づかない場所に身を潜めて観察する。
攻めるためには、まず敵を知る事だ。あれだけ大きな耳なら、もしかしたら]
一か八か、やろう。砲撃準備!
[ゆっくり考えている暇はない。
その場で思いついた考えを周囲に手短に伝えると、準備に取り掛かる。
対象に再び近づく。これまで多くの兵を蹴散らしたが、やはり生き物か。はじめに遭遇した時よりは、だいぶ体力を消耗したようだ。
持久戦ならじきに勝てるだろうか、と一瞬安易な考えに流れそうになった時]