[>>175吸血種の回復能力により、急所の痛みは既に癒えて。――……むしろ、薄い布地越しにソマリの鼻頭が触れれば、 ゾクリ、と。その存在を主張し始める] ――……ハッ。 ソマーリュちゃん、よろしくなァ?[ ッ、プ。 興の乗るまま戯れに、少年の首筋へ突き立てたレイピアに、軽く力を込めた。皮膚が裂け、剣先が肌へと吸い込まれる。溢れでた血が、首筋から鎖骨へと、流れた。理由など無い。強いてあげれば――……、その方がより、ソマリを汚せる。ただそれだけの戯れだった]