― 風龍峡入り口 ―[休息や交流の時間を経て、姫騎竜師は再び白銀へと跨る。翼が大気を打つ音が河原に響いた] さて、それじゃあそろそろ出発しようか。 何事もなければ、この先は風龍峡の名所巡りになるんだけど……。[のんびり物見遊山はできないよなあ、というのは言わずとも伝わるか。ともあれ、河に沿って進むことしばし。目に入るのは、美しい翡翠色の水面と、そして]