[そうしたやり取りの中で起きた、『虚無』の欠片によるアクシデント。
兄ちゃん、と呼ぶ声>>172が一瞬記憶を揺さぶり、雪穴に落ちる光景なんかが頭を過ぎったが、それを精査する余裕は無かった]
あぁ、ありがとう。
ひんやりして気持ち良いや。
[添えられた手>>173により患部が冷やされる。
ひんやりとした感覚が心地良く、その気遣いも嬉しくて笑んで感謝を紡いだ。
光の門を通る時も手を重ねたが、彼女の体温はメレディスのそれよりだいぶ低い。
それにも懐かしさが込み上げてくる辺り、やはり以前、彼女と関わることが深かったのだと実感する。
立ち上がるにもその手を借り、更なる階段の先へと]