― 回想/9年前 ― 父上、私、王都に行きます。[政策の一つとして上がった、王都行きの話。それを持ちかけられた時、オクタヴィアスは迷うことなく許諾した] 私も、私が出来ることで民を護りたいんです。 それに、王都なら色々なことを学べるでしょう? フルートの腕も上達させて、父上にもお聞かせしますよ。[10歳の時から始めた楽器の話題も持ち出し、すまなそうな表情をしていた父に笑いかける。不安がないと言えば嘘になる。けれど、それを上回る使命感と王都への興味がそこにあった]