[持ち物は、家を出てくる時に着込んだ防寒具と、腕に抱えたカタリナの日記だけ。とにかく、冷え切った身体を早く温めてしまいたくて、暖炉の方へ視線を向ける。……と、オットーが紅茶を配っている姿>>137が目に入った]兄ちゃん、オレにもちょーだい![いつも彼のパン屋でするように、雪をぼたぼたと床に落としながら、彼の方へと歩み寄った]