(――…仕事はどうなの?居眠りしないでなんとかやれてる?)(おかげさまで順調です。俺の薬代と、旦那のお菓子代を稼がんといかんので) 医術教官はくすりと笑うと、綺麗な指でティーカップを撫でた。 彼女の飲み物は交代制だ。珈琲と紅茶。 今日は紅茶の日であるらしい。(なんだか、赤ん坊のミルク代みたいね) ……近いものはある。 赤子のように、生命を委ねられてはいないが。