人狼物語−薔薇の下国

489 グラムワーグ・サーガ4


飛行士 コンラート

…だからって、はい、そーですかって…

[ ふわり、まだ手の中に残っていた一枚の純白の羽根が風に舞う。それは一見ただ風に攫われたかのように見えるが ]

Terminare la cucitura!

[ 勝手に口から出る言霊と共に手にしたサーベルを、天使ではなく、その足元の影に向かって投げつける。
風に乗った白い羽根が、くるりとサーベルの刃の周囲を巡って、天の光に似た輝きを纏わせた。

サーベルが纏うのは、影を縫い止め、相手の動きを止めるための魔法。運良く、一瞬でも効けば ]

殺される趣味は、ねーんだよっ!

[ 遠吠えめいた声ひとつ残して、身を翻し、実行するのは、古来より伝わる兵法のひとつ……即ち、全力撤退、である* ]

(189) 2017/11/01(Wed) 22:36:21

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