― 翌日夜:海精軍拠点・天幕 ―
[ラートリーの促しに応じ、リーゼ>>173が語るのを聞いていた。
3年前の出会いが、リーゼが変わってしまった切っ掛けと知り、あの日の事を思い出す。
こちらを振り切り駆け出した後、リーゼはどうしていたのだろう。
そう思うと少し胸が痛むけれど、彼女がそれを経た"今"を肯定する言葉を聞けば、柔らかく笑みを浮かべた]
……良かった。
あの頃の事、辛い事ばかりじゃなかったって思ってくれて。
[改めての言葉になるが、リーゼ>>175の話に思うのはそんな事。
名を変え新しい人生を生きるとしても、過去が哀しみだけで塗り潰されていない事に安堵していた]