[ベリアンは炎に包まれたまま身を翻した。逃げることを恥と思う道徳はベリアンの中にはない。 生きて、その先に──なおも痛みは感じなかった。だが、熱は、肌の焼ける匂いからは逃れられない。爛れてゆく身体──罪の烙印。]