…………っ…!
[―――世界が大きく揺らいだ。
心臓が早鐘を打ち、頭ががんがんと揺さぶられる。
壁に手をつくが立っていられず、ずるずるとその場に倒れこむ。
息が荒く、視界はだんだん、黒く染まっていく。
そんな中で、クリーム色の生物が、毛を逆立てるのがわかった。
そうなのだ。この生物が居る限り、自身はこんな状態になるはずがない。そんなことに今更気づいた。]
……なん、で…?
[ならばどうして?その生物に説明を求めようとしたけれど。
その前に意識はぷつりと、途切れた。
首筋にあった痣が広がり>>97、。
そのせいでアキレアとの“リンク”がさらに弱まって、その身を蝕む病の影響がついに表に出て、しまったことを知る前に。**]