-カフェテリア-
[カフェテリアの様子は昨日とは変わらなかった。いつものセットを頼むと一緒にテイクアウト用のケーキセット、紅茶にいちごミルクを頼む]
あぁ、スコーンもテイクアウトで一つ。
もうここで食べるのにはクリーム多めで頼むよ。
[一昨日と同じ席に座り、同じように角砂糖をコーヒーに入れる。
男が初めてここにきた時にはウェルシュと一人の女性がいた。二人とも尊敬する翻訳者だ。
いくつものことを学んで今の男があった。
女性は気づくと些細なミスと歳で廃棄処分になった]
感慨に耽るのはよくないな。
[それからアデルが入ってきて、カーク、ドロシーが入ってくる。
アデルは頼れる後輩で男が同じ仕事をする中で唯一頼っていた人物かもしれない。
カークはほうっておけなくて、よく仕事のことをぐちぐち注意してしまったな。
ドロシーがきて大分、翻訳場の雰囲気は明るくなった]