『団長!お怪我は?!』
大事ない。
[ ランスを手放した後、落馬したものの、なんとか受け身を取るには成功して、ナイジェル自身はほぼ無傷だ。
駆け寄って来た騎兵を制して、剣を抜き、倒れたメレディスに歩み寄る。 ]
私は、ナイジェル・ソン・ベルク。軍団長を務めています。
[ 王が倒れたことによって、周囲では次々と敵兵が降伏の意を示している。最早、援軍が着いたとしても戦闘の帰趨は覆るまい。
そんな中、願いを口にするメレディスに、苦笑を浮かべながら、ナイジェルは名乗りをあげ ]
出来れば、もう少し早く、降伏していただければ助かりました。
我らにリンデマンスを滅ぼす気はありませんから。
しかし失礼ながら、この戦闘を長引かせぬためには、貴方を捕縛させていただくのがやはり早道です。
[ この王が捕虜となったと知れば、おそらく追撃は成されない。 ]
我が軍の後陣にて、手当を受けていただきます。
司令官との会談については、戦時ですし、私の一存では決しかねますが...しばらくは、風呂にでも浸かって休息してください。**